2017年8月4日
ある朝
弱った鳥を
見つけたからさ
傷の手当てをして
ごはんをあげて
休ませてあげたんだ
元気になったら
飛んでいけるようにさ
窓はいつも少しだけ
開けておいて
いつでも出ていけるように
しておいてあげたんだ
でもね
いつまで経っても
出ていこうと
しないんだ
もう
すっかり元気に
なった筈なのに
もう
自分ひとりで
生きていける筈なのに
気がついたら
僕たちは
家族になって
いたんだ
いつのまにか
おはようと
おやすみを
共にしすぎて
いくつもの
夜を一緒に
越えすぎて
透明なトリカゴが
僕たちを分かち難く
結んでしまったんだ
ある朝
弱った鳥を
見つけたらさ
きっとまた
同じこと
繰り返しちゃうんだろうな
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