2017年11月1日
祖父が亡くなったのは
今年の1月
ちょうど僕が
病床に伏していた頃
それは
どうしようもなく
暗く
寒い1月だった
祖父が遺していったものは
あまりに多く
あまりに持て余し
その多くを
処分することになった
その中で
形見として
手元に残したのが
庭仕事用の剪定鋏
晩年の祖父は
いつも
庭仕事をしていた
そんな印象が
頭の片隅に
焼き付いていた
そのためかもしれない
例えこれから
どこで生きようとも
いつも
この鋏を手にとれば
その中に
祖父の生きた形を
見ることができる
暖かく眩ゆい
たくさんの想い出と
共に
© 2025 i Design | Theme by Eleven Themes
Leave a Comment